身をもって知った自主防災の大切さ

葛飾区での想定死者・負傷者数

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  • 死者及び負傷者数が東京湾北部地震で58人~97人に一人

死者及び負傷者数が東京湾北部地震で58人~97人に一人

東京都葛飾区のイラスト地図

人口比で読む東日本大震災被害」のページに記したように東日本大震災での「宮城県の負傷者数は県民566人に一人」なのですが、
宮城県まとめの被害概要(リンク先:宮城県『東日本大震災の被害状況一覧表(公表日:2021年4月8日)』)」でも「多くの方が亡くなったり行方不明になった『女川町』『南三陸町』『石巻市』『気仙沼市』『多賀城市』『七ヶ浜町』での負傷者数」は依然としてすべて「不明=0人」扱いとなっていますので、
「宮城県での人口比負傷者数はこんなものではない」としか今は言うことができません。

負傷者数が分からない中で人口比の死者及び負傷者数を正しく把握することは不可能ですので、「人口比で読む阪神・淡路大震災被害」のページに記したように阪神・淡路大震災の際に「神戸市の死者・行方不明・負傷者数が市民79人に一人」で「兵庫県の死者・行方不明・負傷者数が県民119人に一人」であったことを思い返すと、
葛飾区で想定されている「首都直下地震としての『東京湾北部地震』と『多摩直下地震』、海溝型地震としての『元禄型関東地震』、活断層で発生する地震としての『立川断層帯地震』」という四つの地震のいずれかが起きて「死者及び負傷者数が区民58人~25,853人に一人」という数字の最大値に近い被害を受けた場合は、
葛飾区内に住んでおられる方も「相当深刻な事態」に直面させられるものと推測されます。

というのも、葛飾区は昼間人口(リンク先:東京都の統計『平成22年国勢調査による東京都の昼間人口』)が夜間人口を0.9倍と下回っているという特殊事情に配慮する必要がある中で、
「東京湾北部地震」「多摩直下地震」「元禄型関東地震」「立川断層帯地震」の四地震とも
「『昼・夕の四つのシーン』での死者及び負傷者数」と「就寝中の区民の方が多いと思われる『冬の朝5時の二つのシーン』での死者及び負傷者数」との間に大きな想定値の差がないからです。

なお、四つの地震の想定値は
東京湾北部地震では死者及び負傷者数が区民58人~97人に一人、
元禄型関東地震では死者及び負傷者数が区民108人~193人に一人、
多摩直下地震では死者及び負傷者数が区民111人~196人に一人、
立川断層帯地震では死者及び負傷者数が区民18,312人~25,853人に一人
となっています。