身をもって知った自主防災の大切さ

近畿大被災(基本+高避難)の想定負傷者数

負傷者数が360人~443人に一人

人口比で読む東日本大震災被害」のページに記したように東日本大震災での「宮城県の負傷者数は県民566人に一人」なのですが、
宮城県まとめの被害概要(リンク先:宮城県『東日本大震災の被害状況一覧表(公表日:2021年3月8日)』)」でも「多くの方が亡くなったり行方不明になった『女川町』『南三陸町』『石巻市』『気仙沼市』『多賀城市』『七ヶ浜町』での負傷者数」は依然としてすべて「不明=0人」扱いとなっていますので、
「宮城県での人口比負傷者数はこんなものではない」としか今は言うことができません。

そこで、「人口比で読む阪神・淡路大震災被害」のページに記したように阪神・淡路大震災の際に「神戸市の負傷者数が104人に一人」で「兵庫県の負傷者数が138人に一人」であったことを思い返すと、
想定されている「『近畿地方大被災ケース』の中の地震動が『基本ケースの場合』で津波避難が『(日々対策が進められて)早期避難者比率が高く避難の呼びかけが効果的に行われた場合』」の地震が起きて「負傷者数が360人~443人に一人」という数字の最大値に近い被害を受けた場合は、
自治体別のページで触れているように、重度の被災県に住んでおられる方が相当深刻な事態に直面させられるものと推測されます。

なお、40都府県中6県[全体の15%]では負傷者数の最大想定値(=最悪の場合)が21人~102人に一人、
その中の5県[全体の13%]では負傷者数の最小想定値(=最良の場合)も28人~65人に一人
となっています。