身をもって知った自主防災の大切さ

愛知県での想定死者数

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  • 死者数が陸側ケースの4地震で322人~1,044人に一人

死者数が陸側ケースの4地震で322人~1,044人に一人

愛知県での想定死者数は、「人口比で読む東日本大震災被害」のページに記したように東日本大震災の際に宮城県の死者・行方不明者が200人に一人であったために私の身の回りで起きた様々なことからの類推が必要とされないレベルにあります。

が、「人口比で読む阪神・淡路大震災被害」のページに記したように阪神・淡路大震災の際に神戸市の死者・行方不明者が333人に一人で兵庫県の死者・行方不明者が863人に一人であったことを思い返すと、
愛知県で想定されている96ケースの地震のいずれかが起きて「死者数が322人~3,371人に一人」という数字の最大値に近い被害を受けた場合は、
愛知県内に住んでおられる方も相当深刻な事態に直面させられるものと推測されます。

なお、四つの地震の想定値は
東海地方が大きく被災する地震では死者数が322人~2,966人に一人、
近畿地方が大きく被災する地震では死者数が390人~3,371人に一人、
四国地方が大きく被災する地震でも死者数が390人~3,371人に一人、
九州地方が大きく被災する地震では死者数が412人~3,371人に一人
となっています。

また、もう少し詳細にみていくと、
(1)「早期避難者比率が低い場合」は
「東海大被災地震(陸側ケース)」で322人~742人に一人、
「近畿大被災地震(陸側ケース)」で390人~951人に一人、
「四国大被災地震(陸側ケース)」で390人~989人に一人、
「九州大被災地震(陸側ケース)」で412人~1,002人に一人
(2)「早期避難者比率が高く避難の呼びかけが効果的に行われた場合」は
「東海大被災地震(陸側ケース)」で371人~927人に一人、
「近畿大被災地震(陸側ケース)」で412人~1,016人に一人、
「四国大被災地震(陸側ケース)」で412人~1,030人に一人、
「九州大被災地震(陸側ケース)」で412人~1,044人に一人
(3)「早期避難者比率が低い場合」は
「東海大被災地震(基本ケース)」で757人~1,483人に一人、
「近畿大被災地震(基本ケース)」で1,177人~2,747人に一人、
「四国大被災地震(基本ケース)」で1,236人~2,966人に一人、
「九州大被災地震(基本ケース)」で1,257人~3,090人に一人
(4)「早期避難者比率が高く避難の呼びかけが効果的に行われた場合」は
「東海大被災地震(基本ケース)」で1,177人~2,966人に一人、
「近畿大被災地震(基本ケース)」で1,301人~3,371人に一人、
「四国大被災地震(基本ケース)」で1,324人~3,371人に一人、
「九州大被災地震(基本ケース)」でも1,324人~3,371人に一人
という推定値になっています。