「携帯用非常食」の選び方と使い方

携帯用非常食の一例

携帯用非常食の一例

「携帯用非常食」の常備は自己責任

「地震・豪雨・火山噴火といった自然災害の多発」に「交通事業者によるハードとソフトの不適切な運用・保守」などが加わって、
「『公共交通機関の定時運行が以前ほど維持できなくなり、利用者に多大な迷惑の及ぶ機会が増えた』という報道に、最近、数多く触れるようになった」という印象を持っています。

また、「『被災前史』のページ群」内の「6回の『震度4~5』小規模被災経験」の各ページに記したような「振り返ってみれば『東日本大震災の前兆』だったという複数の地震による『雑誌と書籍の大量落下』『山積み書類の崩落や散乱』『本箱の転倒』など」の片づけ作業を何回かやった後に、
東日本大震災の本震・余震で「震度6弱」を2度体験し、
その後も頻発している小規模地震にドキッとさせられ続けているからでしょうが、
私の心の中では「首都圏の皆さんが公共交通機関の利用をめぐっていま被っている迷惑が、(『深夜帯に長時間歩く帰宅困難者』になったり『帰宅途中で近くにある避難所への避難者』になるなど)、劇的に悪化する日がやって来るのではないか」とか「私も首都圏滞在中に、そういった渦中の一人になってしまうかもしれない」と、巨大災害発生時への心配の度合いが時と共に高まってきています。

そのため、私自身は、「乗り物の中に長時間閉じ込められたとき」や「コンビニなどの店頭から飲食物が姿を消したとき」のことを考えて、(より困っている方がいらしたらもちろんお譲りするつもりではいますが)、「『携帯用非常食』を常備することは自己責任でやっておくべきこと」という問題意識を持ち、実際に携行しています。

『カロリーメイトの持参で良いか』を調査」へ

「カロリーメイトの持参で良いか」を調査

ところで、自宅外で被災した時用の携帯食という意味での「携帯用非常食」について、私は昨年(2014年)9月28日付の投稿記事「御嶽山噴火と『外出時用防災グッズ』」の中で「カロリーメイトを持参」と記していますが、
一昨年(2013年)の9月22日に京都大学の鎌田浩毅教授がテレビ朝日系列で放映された「たけしの富士山大研究・大噴火20XX」で言われていた「被災に備えて『一口ようかん』を常に持ち歩いている」という発言がずっと気にかかっていましたので、
今回アマゾンのサイトで「携帯用非常食」について調べてみました。

『携帯可サイズの長期保存食』『一口ようかん』『カロリーメイト』」へ

「携帯可サイズの長期保存食」「一口ようかん」「カロリーメイト」

結果、分かったことの第一は「非常持ち出し袋(=リュックタイプの防災セット)がいろいろな会社から提供されていて、その中に含まれている長期保存食品の内で『(カンパンフリーズドライビスケット缶詰パンロングキープブレッドといった)水を加えたり加熱したりしなくとも食べられるもの』の内でコンパクトサイズのものを持ち出すことで携帯用非常食になる。使わなければ元に戻し、必要に迫られて消費してしまうことがあったら補充しておけばよい」ということでした。

また、もう一つ分かったことは「アマゾンのサイトでカスタマーレビューが100件以上ある製品は『賞味期限5年の一口ようかん(5本入り)』と『賞味期限1年のカロリーメイト(4本入り)』の2点で、
大雑把に比較してみると『一口ようかん2本』と『カロリーメイト4本』との価格・重さ・カロリー・商品サイズはほぼ同じ」ということでした。

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カロリーメイトと賞味期限日

なお、数日前に、1年前に賞味期限が切れた「カロリーメイト(4本入り、賞味期限1年の製品)」を、
(ネット上には「3年前に賞味期限が切れたカロリーメイトを食べること」の是非をめぐって「自分は大丈夫でした」という投稿と「危険ですよ」という投稿とが複数載っていますので、「ここは自己責任で」と考えて)、
かかりつけ医の先生のクリニックが開院している時間帯に試食してみましたけれども、とくに体調に異変は生じませんでした。

一方、その後、「これからは賞味期限内に定期的に消費して新しいものに入れ替えていこう」と反省した上であるお店に行ってみると、
1列に20個ほど並んでいた同じタイプの「カロリーメイト(4本入り、賞味期限1年の製品)」の最前列のものは賞味期限日が6か月先、中間付近に位置するものが8か月先、そして奥の方に置かれていたものが10か月先でしたので、
「買うときには賞味期限日のチェックも自己責任か」と考え込んでしまいました。

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「携帯用非常食の持参」のお勧め

普段の買い物では「賞味期限日が6か月先」で何の支障もないわけですし、すぐに食べるものであれば店員さんが値下げシールを貼るのを待って購入することは(「生活費の節約」になりますし「食品ロスの削減」につながりますから)個人的にも社会的にもより良いことなのだと思いますが、「いつ外出先で携帯食を口にするか」は事前に予測できないことですので、
ご自身の置かれている状況や持たれている関心事項などを前提として最適と思われる「携帯用非常食」を選び、
「家庭内備蓄の保存食の一部」を流用されるなり「できるだけ賞味期限日が先の製品」を購入してローリングストック方式(リンク先:NHK「明日をまもるナビ『ローリングストックを無理せず続けるコツ』」)で意識して新しいものの変えておかれ、
常に持参されることを、強くお勧めいたします。

追記事項

(投稿日:2015/03/08  更新日:2020/06/12)

なお、2020年6月現在、自宅近所のお店では賞味期限日が9か月先の「カロリーメイト(4本入り、賞味期限1年の製品)」一個の税込み販売価格が、コンビニ=216円、スーパー=184円、ドラッグストア=151円(9月上旬までは137円)、と大きな違いを見せていました。「賞味期限日をご自身の目で確認できるリアル店舗では『より財布に優しいお買い物』の余地があること」を実感させられています。